吉田拡郎(41=岡山)が19年6月の児島周年以来、4年ぶりで通算4度目のG1制覇を飾った。

進入は峰竜太が菅章哉のマークに回り、12・3546の2対4。2コースからコンマ14のスタートを踏み込んだ吉田は、1周1Mを鋭く差すと1周2Mも堂々の先マイ。赤岩善生の猛追を振り切り、優勝のゴールを駆け抜けた。

仕上がりは万全だった。「試運転の段階からターンの感じがすごく良かった。チャンスがあると思っていた」とにっこり。「外のことは考えず、自分のスタートをすることだけに集中した。この4年はB級に落ちたり、辛かった。涙が出るぐらいうれしいです」。

今節は初日に通算1500勝を飾り、一気に勢いに乗った。「縁起が良かったみたい」と白い歯をのぞかせる。今後の目標に関しては「賞金王になることです」ときっぱり。今後の活躍から目が離せない。