実力派ボートレーサーの新美恵一(55=愛知)が、日本モーターボート競走会へ、本人の申し出により引退届を提出。8月24日に受理され、現役生活に別れを告げた。

新美は、選手養成61期生として87年11月に蒲郡でデビューした。鋭いスタート力を武器に、91年2月の浜名湖東海地区選でG1初優出すると、93年2月の尼崎新鋭王座決定戦(現ヤングダービー)でG1初優勝を飾った。その年には年末の賞金王決定戦(現グランプリ)に初出場し、いきなり優出(4着)を果たした。

G1は通算10度も優勝、デビューからの通算1着は2226度を挙げた。しかし、近況5年はA1級とA2級を行ったり来たりし、勝率が低迷。さらに、前期(22年11月~23年4月)は3、4月に続けてフライング。さらに、90日間の休み明け初戦だった8月多摩川の1走目で非常識なフライングを切った。最後のレースは8月18日の多摩川2日目4R(2着)だった。