樫葉新心(にこ、19=徳島)のデビュー戦がオール女子戦の5Rで行われた。

あいにくの強風が吹き荒れ、安定板を装着して2周で行われた。6コースからコンマ47のスタートで1Mを回り、バックでは前を走る平川香織がキャビテーションを起こすアクシデントをとっさに避け、5着で無事完走した。

「昨晩はよく眠れましたが、レースでは頭が真っ白になって内容は覚えてないです。とりあえず終わってホッとしました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

娘の晴れ舞台に父・樫葉次郎、母・岩崎芳美も応援に駆けつけた。

父次郎は「興奮して眠れなかった。とにかく無事で…」と話せば、母芳美は「デビュー戦がこの荒れ水面なのも鳴門らしいし、これから何度も経験しないといけないこと。何度も乗り越えていって欲しい」とエールを送った。