伊勢崎彰大(45=千葉)が、明るい表情で検車場に姿を現した。
初日8Rで後ろに付くことが決まった岐阜の山田諒の姿を見つけると「明日はよろしく! 自分だけ届くレースじゃ駄目だよ。連れてってね」と呼びかけると、山田をはじめ周囲からも爆笑が起こった。一瞬で場の空気を明るく変えてしまう会話センスに「さすが、伊勢崎さんだわ」の声も上がった。
高校時代にジュニア世界選手権出場を果たし、プロデビュー時は師匠でもある「滝沢正光2世」と称され、将来を嘱望された。期待通りに98年8月のデビュー戦(当時B級)を完全優勝で飾り、翌99年にはS級に昇級。その後もトップの舞台で走り続けてきたが、来期はA級陥落が決まっている。
「デビューして、それ以来になりますから、25年ぶりのA級戦になります」と、笑みを浮かべながらハッキリした口調で説明する。昇降級の基準となる1~6月の成績を振り返り「最初、インフルエンザにかかって、立て続けにコロナに感染したんです。完治した後に走ったら、今度は失格したりして…けっこう続いたんですよね。(A級陥落の)ショックはありましたけど、今は受け入れてますよ」と悲観はしていない。「最近は調子も良くなってきて、賞金も上がっている。現状は悪くいないですから」と前を向く。
A級での戦いが始まる来年は、デビューから26年目となる。「緊張感を持って挑みますよ、競輪選手って輝ける場所が、いろいろあるじゃないですか。自分は朝が得意ですから(S級にはない)モーニングを走ってみたいし、(経験の少ない)ミッドナイトにもチャレンジしてみたいしね」とポジティブに考えている。
まずは、好目標に恵まれた予選8Rで、しっかり1着を奪い取る。





















