◆佐藤慎太郎(47=福島)選考用賞金4位
例年にも増して安定感のある1年だった。佐藤は今年を振り返り「落車もなかったし、充実していましたね」と、ある程度は納得した表情を浮かべた。
だが、もちろん満足することはない。「優勝がなかったからね。現代競輪は記念(G3)でも優勝するのはなかなか難しいけど、向日町や京王閣はチャンスだったのに、ものにできなかった」。ともに準優勝で、悔しさと貪欲さをにじませた。
約6年前から取り組む練習メニューの成果で、47歳の今も進化を続けている。「若いころは根性と気合だけの練習。そこに科学的なトレーニングを乗せたことで、まだ自分にも伸びしろがあったということかな」。
そして新山響平に付けるGPに向けて「(北日本)2車なのはちょっと寂しいけど、響平が強くなっているからね。楽しみだよ」。
30日、4年ぶりのGP制覇を最年長で成し遂げ“慎太郎節”が日本中に響き渡っているかもしれない。【栗田文人】
◆新山響平(30=青森)選考用賞金9位
「先行日本一」への挑戦だ。初のS級S班として臨んだ今年は優勝なし。それでも前受けからの突っ張り先行というスタイルを確立した。高いトップスピードと、それを維持する持久力を武器に、ビッグレースで4度決勝に進出。9番目と滑り込みで、2年連続のGP切符をつかみ取った。
小倉から移動する新幹線の中で見守った競輪祭の決勝。そこに朗報が届いた。ただ「すぐに気持ちを入れなきゃいけないなと感じています」と喜びはほんの一瞬。気合を入れ直した。
GPの先行逃げ切りは難しい。19年の脇本雄太ですらゴール寸前で差されてVを逃した。そして今回は、19年と同じ直線の長い立川バンクが舞台。無謀な望みに思われるが、新山なら可能性はある。90年に当地GPを逃げ切った師匠の坂本勉氏のように。
師匠と同じ先行で、輪界の頂点を目指す。【中野公博】





















