日刊スポーツ新聞社制定「第37回競輪年間三賞」の表彰式が15日、4年ぶりに読者、関係者約80人を集めて都内のホテルで行われた。今年も日刊スポーツ評論家の中野浩一氏とヤマコウ(山口幸二氏)が、表彰式を盛り上げた。

古性優作は目標がなくても自分で動いて力を出せるところが最大の強みだ。だからこそ、1年間に3つもG1を取れた。仮に脇本雄太がいなくてもできただろう。まさにオールラウンダーだ。

真杉匠はけが明けの岐阜G1全日本選抜でも思い切ったレースをしていたし、タイミングのいいまくりも出ていた。まだ25歳。初心は大事。今の気持ちを忘れずに頑張ってほしい。「本当に考えているのか?」という選手も多い中、松浦悠士は常に組み立てを考えながらレースをしている。

最後に(佐藤)水菜。ナショナルでしっかり練習を積んできただけあって、ハロン10秒5など、持ちタイムも抜けてきた。世界を取ろうという選手は国内で負けるわけにはいかなかった。ぜひ、パリ五輪では金メダルを持ち帰ってほしい。それが日刊スポーツ評論家であり、日本自転車競技連盟選手強化スーパーバイザーとしての願いだ。(日刊スポーツ評論家)