準決3着で惜しくも決勝進出を逃した地元の尾方真生(24=福岡)が、最終日10R特選を白星で締めくくった。「先行が強い人が多かったから、動いた人を見て考えよう」と道中はじっくりと温存。2角から満を持してまくりを放った。「足も余裕があったし、状態も悪くなかったので自分で行けるかなと思った」と振り返った。

「自分の中では悪くなかったと思うが、勝ちに行くというところが足りない…」とシリーズを総括すると唇を真一文字に結び、決勝に上がれなかった悔しさをにじませた。

29日には、プロ野球ソフトバンクホークスのホームゲームで始球式に登場する。「みんなに『明日も頑張って』って言われるから、私だけもう1走しなきゃいけないのかと思いましたよー」と、最後は普段通りの笑顔を取り戻した。