ガードを固めた相手の守りを、得意のミドルシュートでこじ開けた。アルビレックス新潟は15日のアビスパ福岡戦で0-2からMF伊藤涼太郎(25)のハットトリックで3-2と逆転。後半開始と同時にペナルティーエリア(PA)外からでも積極的に狙う姿勢を取り戻し、今季最多の3ゴール、今季初の逆転勝利を収めた。

【イラスト】今季J1のPA外得点
【イラスト】今季J1のPA外得点

後半2分、「ボールをセットしたときから狙うと決めていた」という直接FKで1点差に迫ると、同ロスタイムの3分には右足ミドルで同点。直接FKを含めたチームのPA外からの得点は今季リーグ最多の5点目となった。

その2分後には途中出場のMF松田が右サイドを突破して折り返すと、相手のクリアボールを今度はPA内から右足で蹴り込んだ。「(松田)詠太郎が縦への突破で何回もチャンスを作ってくれていたのでボールが転がってくると信じた」と伊藤。松田が右サイドから敵陣深くまで仕掛け続けたことで、相手の最終ラインも下がらざるを得ない状況に。結果、中央も手薄になり、相手DFの手前には伊藤が右足を振り抜くスペースが生まれた。

2-2の後半ロスタイムに決勝点を奪う伊藤(右)
2-2の後半ロスタイムに決勝点を奪う伊藤(右)

前節の神戸戦(0-0)は枠内シュートが1本もなかったが、この日は7本中5本が枠内。松田だけでなく、途中出場のFW谷口もロスタイムの2ゴールに絡むなど松橋監督の交代策も的中した。「やればできるけれど、やるかやらないかは自分たち次第」と指揮官。セットプレーを含めたクロスボールの対応など守備面の課題はまだまだ多いが、勝ったからこそ言える。勝ってかぶとの緒を締める。【石川秀和】