日本協会は26日、東京・JFAハウスで代表強化を取り仕切る技術委員会を行い、20年東京五輪の男子日本代表監督の人選について、西野朗技術委員長(62)に一任することを決めた。決定は10月12日の理事会を目指すが、場合によっては翌11月の理事会までずれ込むことになる。

 約3時間の話し合いでは、代表監督に求める資質と、今回は日本人に任せることを確認。その上で各委員が考える候補者の名前が挙がったという。西野委員長は「報道されているような方」「五輪(指揮)経験者、そういう方もいいんじゃないかという話もあった」と微妙な言い回し。一任された自身の意中の人を問われ「1人ではない」と言った。リオデジャネイロ五輪を率いたA代表の手倉森誠コーチ、前広島監督で21日に都内で西野委員長が極秘裏に接触し、候補に浮上した森保一氏らが有力とみられる。

 今後は、西野委員長を中心に欧州出張中の田嶋会長との相談の上で、人選が進んでいく。進捗(しんちょく)具合を試合に例えて問われ、現状を「一気にピッチが上がる後半くらい」。場合によっては臨時技術委員会の開催も視野に入れながら、ここからはスピード感を持って、決着を目指す意欲を示した。