サッカーワールドカップ・ロシア大会の日本代表監督に就任した西野朗新監督(63)が12日、都内のJFAハウスで会見を開いた。西野監督は、本大会の目標について聞かれ「もちろん予選は突破したいし、信じて作っていく2カ月」と語った。

 西野監督は、田嶋幸三会長(60)が9日に開いた会見の中で、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)の解任と自身を新監督とする人事を発表した際「1、2%でも勝つ確率を上げたい」と口にしたことについて、その目算と、クリアした場合、その先の続投の可能性がモチベーションになるかと聞かれた。同監督は「(選手は)1、2%どころじゃない…状況に関する危機感、日本サッカーに対する思いは持ってくれたと思う。(代表選手が所属クラブで週末に出場した)ゲームを見ていても、気持ちは伝わる。勝てる可能性は、現状でもかなり高まっている。最終的な勝負に対する確率も上がっていくはずだ」と語った。

 その上で、自らが率いて2勝を挙げながら1次リーグで敗退した、96年のアトランタオリンピックを引き合いに「かつて五輪で2つ勝っても、上に上がれなかったことを経験しています。W杯でも考えられることですけど…1試合、1試合ベストを尽くして戦い、チャレンジする姿勢の中で戦っていきたい。(言葉を)濁すようですけど、もちろん予選は突破したいし信じて作っていく2カ月」と語った。

 一方で「選手に目標として数字を与える気はない。コロンビアに十分チャレンジできる状況になると思う」などと期待した。【村上幸将】