日本代表の森保一監督(50)が2日、新潟県庁に花角英世知事(60)を表敬訪問し、12日のキリンチャレンジ杯パナマ戦(デンカビッグスワンスタジアム)に向けた抱負を語った。ワールドカップ(W杯)ロシア大会後、2戦目となる国際親善試合へ「まだ新たなスタートを切ったばかりですが、新潟でもチームづくりを進め、皆さんに喜んでもらえるような試合をしたい」とあいさつ。花角知事からは「9月のコスタリカ戦(3-0)は幸先いいスタートでしたね。新潟で弾みをつけてほしい。県全体で応援していきたい」と期待された。

縁ある土地だ。森保監督は10、11年にアルビレックス新潟(現J2)のヘッドコーチを務めていた。「なじみのある場所に(立場が)違った形で戻ってこられた」と喜びを実感しつつ「あの時に受けた熱い応援を日本代表にもお願いしたいし、期待に応えられるよう頑張りたい」と笑顔で話した。

花角知事は、日本代表を長く支えるキリンにも注目した。「サポートして何年目ですか?」と、同席したキリンビール新潟支社の森下英樹支社長に尋ね「今年で40年になります。78年からです」と返されると、感心した様子。そこに森保監督も反応し「私も現役時代に代表デビューさせていただいた試合が、92年のキリン杯だったんです」と話題を広げていた。

最後は、森保監督が「背番号10」と「HANAZUMI」と入ったユニホームをプレゼント。「サッカーで10番は中心選手、キャプテンです。知事は新潟県のキャプテンですから」と言葉を添えると、花角知事はうれしそうに「実は私(戦後)10代目の知事なんです」。偶然の一致に、なごやかに表敬訪問は締めくくられた。

パナマ戦と16日ウルグアイ戦(埼玉スタジアム)に臨む日本代表メンバーは今月4日に発表される。