【ニース(フランス)17日=松尾幸之介】チーム最年長が2連勝中のイングランドの壁となる。W杯フランス大会を戦っているサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は17日、1次リーグ第3戦のイングランド戦へ向け、ニースで完全非公開で調整し、戦術などを確認した。16日に32歳の誕生日を迎えた最年長のDF鮫島彩は左サイドバックで先発が濃厚。サイド攻撃を得意とする相手を警戒し「そこを抑えることが仕事」と力を込めた。

同じ過ちは繰り返さない。イングランドとは3月に米国で行われたシービリーブス杯で対戦し、0-3で完敗。その時は鮫島のいる左サイドを崩され、失点を重ねた。W杯4大会連続での対戦となるイングランドもこの日、同じく完全非公開で調整。3月の試合にも出場したFWダガンは「私たちにはサイドにファンタスティックな選手がいる。首位突破のために全力で戦う」。一方、鮫島も「スピードに乗らせる前にいく。クロスを上げさせないことが大前提」と警戒した。

日本は16日に別の組の結果により、決勝トーナメント進出を決めた。第3戦に勝てば1位突破、負ければ3位転落もありうる状況。決勝トーナメントの戦いを大きく左右する試合で、若いチームをベテランの力でけん引する。