日本サッカー協会は6日、都内で22年W杯カタール大会アジア2次予選キルギス戦(14日、キルギス)とキリンチャレンジ杯ベネズエラ戦(19日、パナスタ)の日本代表メンバーを発表した。今回はキルギス戦後に海外組9人を所属先に戻し、ベネズエラ戦にのみ招集する国内組と入れ替える方式をとる。

キルギス戦にはDF長友佑都や吉田麻也ら先月の同2次予選タジキスタン戦を戦った選手を順当に選出。ベネズエラ戦には海外組9人と入れ替え、初招集のDF進藤亮佑(札幌)、荒木隼人(広島)、MF古橋亨梧(神戸)、FWオナイウ阿道(大分)の4人のほか、GK中村航輔(柏)やMF井手口陽介(G大阪)らを招集した。

森保一監督は9人を入れ替える今回の選出について「まずはキルギス戦にむけて戦ったあと、欧州組のコンディション等々を考慮して、より良い状態でまた自チームに戻ってもらい、自分のポジションをしっかりつかんでもらうこと、パフォーマンスを上げてチーム内で力を発揮してもらうということで、予選が終わったら戻ってもらう」と説明。

ベネズエラ戦で合流する国内組9人にも期待を込め「なかなか招集機会のなかった選手や初招集の選手を含めて活動する中で、選手の特徴を知るということ。そして個人としても代表としても経験値を上げてさらに日本代表のレベルアップをしていくということ。経験の浅い選手たちにとっては貴重な代表の経験になると思います」と話した。

また、会見冒頭では関塚隆技術委員長もあいさつした。関塚氏は「W杯の2次予選、9月から始まりましたが、3連勝でくることができました。このキルギス戦に勝利して4連勝で折り返したいと思っています。そのあとベネズエラ戦があります。メンバーが何人か変わりますけども、森保監督のもとで力をはかれる良いチャンスかなと思っています」と話した。

今回のキルギス戦とベネズエラ戦と同時期には東京五輪世代のU-22日本代表の国際親善試合同コロンビア代表戦(17日、Eスタ)も行われる。今月5日に発表された同代表メンバーにはこれまでA代表にも名を連ねていたMF久保建英(18=マジョルカ)、MF堂安律(21=PSV)らが招集されており、これらの選手は今回は五輪世代の活動に専念することになる。