日本サッカー協会(JFA)は1日、この日始まったU-19日本代表候補合宿(JFA夢フィールド、5日まで)を中止すると発表した。集合時に全員を対象に行ったPCR検査で、選手1人に陽性反応が認められたという。

当該選手はこの日、自宅から直接タクシーでホテルに集合。他の選手やスタッフと接触せず自室に入り、午前10時ごろに検体採取を行った。約1時間で結果が出る「スマートアンプ法」での検査で陽性が確認され、その後2回ほど同選手を対象に検査を行ったが、結果はいずれも陽性。午後6時ごろにPCR検査の結果が出て、こちらでも陽性が認められたため、保健所と連絡をとったという。当該選手に発熱などの体調不良はない。

保健所の判断では、他の選手やスタッフに濃厚接触者はいないとのこと。緊急会見したJFAの反町康治技術委員長は、他の選手について「帰る手段がない場合は泊まらざるをえないが、帰ることができる選手に関しては、帰るにもいろいろと危惧されるところがあるので、最善の方法を考えて帰す」と対応を説明した。

チームはこの日、陰性だった選手を含めて練習を行わなかったといい、反町委員長は「ガイドラインに従うと、陰性の選手だけで練習することは不可能ではないが、昨今の感染拡大状況をふまえて、慎重に慎重をきさないといけないと。選手の健康と関係者の安全を考えた上では、そうせざるをえないと判断した」と話した。