日本サッカー協会(JFA)は9日、オンラインで会見し、2021年度の「eスポーツ・サッカー日本代表」として、JAY、Web Nasri、Aguの3選手を選出したと発表した。

3選手は、国際サッカー連盟(FIFA)が主催する、国対抗戦「e Nations Cup 2021」(5月中旬開催予定)への出場を目指し、今月下旬に開催予定のアジア予選に参加する。

代表選考については、当初は「3月に実施する選考会をもって決定する」としていたが、コロナ禍により、オンラインランキングによる選出となった。

「FIFA21 Global Series」で3冠の実績を持つJAYは、初めての日本代表に「去年、選ばれずに悔しい思いをしたので、ほっとしている。3大会で優勝して調子が良い。e日本代表としての大会も、結果を残せる自信がある」とアピール。対戦したい国には「スペイン」を挙げ、「自分の武器はパスワークで、見ていて面白いサッカーを意識している」と意気込みを語った。

鹿島アントラーズに所属するWeb Nasriは、2年連続での日本代表選出。「2度目の選出をうれしく思う。コロナウイルスの影響で、20年は急きょ大会が中止になった。e日本代表として結果が残せるように頑張りたい」と力を込めた。得意な戦術については「攻撃的なポゼッションスタイルが得意。前線に多くの人数をかけながら、配率を高めて、相手にプレッシャーをかけたい」とアピールした。

Aguは「去年はリザーブでの選出で悔しい思いをした。今年は開幕から結果を残していこうと思っていたので、本代表に選ばれてうれしく思う。まずはアジア予選を突破して、eネーションズ・カップ優勝を目指してやっていきたい」と活躍を誓った。

会見では、日本代表の森保一監督(52)、女子日本代表(なでしこジャパン)の高倉麻子監督(52)から3選手へのメッセージも紹介された。森保監督は「日本代表は常に勝利が求められるチームです。楽しんで全力でプレーしてください。戦うフィールドは違うが、同じ日本代表としてともに戦いましょう」。高倉監督は「日本代表のアイデンティティーである、誇り、責任、礼節、団結、覚悟をもって挑んでください。同じ日本代表としてサッカーを盛り上げていきましょう」とした。

日本サッカー協会は昨年、「eスポーツ・サッカー日本代表」という日本代表カテゴリーを新設した。