サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」(FIFAランク10位)は11日、国際親善試合でパナマ代表(同59位)と対戦する。

注目は、前日練習からチームに合流したMF長谷川唯(24=ACミラン)。8日のパラグアイ戦ではチャンスを多く作りながらも、決定機を逃す場面が多かったなでしこジャパンの攻撃に、どんな変化を加えられるのか。

今年1月に日テレからACミランへ移籍。この2カ月での進化を、日本のファンに見せる舞台でもある。長谷川は「フィジカルの強い相手、自分より体格の良い選手と試合をする機会が増えた。スピードで置いていかれることは多くないが、当たりの強さを感じている。国際親善試合でも技術だけじゃなくて、当たりの強さを生かしたい。楽しんでもらえるプレーをしたいと思っているけど、強さも見せていきたい」と、セリエAで身につけた「強さ」を見どころに挙げた。

また、パラグアイ戦で出番のなかった初招集組にも期待がかかる。GKスタンボー華(22=大宮)は、175センチとチーム最長身。昨季なでしこリーグを制覇した浦和のMF水谷有希(24)と塩越柚歩(23)も、出場機会を得てアピールしたいところだ。

東京五輪のメンバーは、男子の代表と同じ18人。メンバー発表前の国際親善試合は、パナマ戦を入れて残り3試合しかない。生き残りをかけたサバイバルという点でも、重要な一戦になる。