日本代表の森保一監督(52)が10日、ストイコビッチ監督が率いる11日のセルビア代表との親善試合に向け、オンライン取材に応じた。欧州チームとの貴重な対戦に、森保監督は「この戦いで世界で勝っていく基準を確かめられる。我々が今、どれぐらいできるか図る意味では最高の対戦相手」と話した。

ストイコビッチ監督は選手として94年から8年間、名古屋グランパスでプレーし、08年から13年まで名古屋の監督を務めるなど、日本のサッカー発展に貢献してきた。今年3月にセルビア代表監督に就任し、3バックと4バックを併用し、好守で布陣を変える「可変システム」でのチームづくりを進めている。日本は19年のアジア杯決勝で3バックのカタールに敗れており、そこからの進化を目指す好機でもある。

森保監督は「課題が見えた方がいい。3月、今回のシリーズで自分たちの課題が見える上回られ方をしていなかったので。我々が困るような状況が生まれるとそこで、試合の中で修正しながら問題解決できる。そこを上回って、勝利に向かって戦う部分ができれば、今後のチームレベルアップにつながる」と話し、ストイコビッチ監督からの「課題」を歓迎する。

さらに「カタールとのあの試合は絶対に忘れてはいけないこと」とし「可変してきても試合中に柔軟に対応できるようにしたい。過去の苦い経験からポジティブな経験に変えて、流動的に攻守で変化させることはトライしていきたい」と前向きだった。