サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会のアジア2次予選で、すでに最終予選進出を決めている日本(FIFAランキング28位)が15日、大阪・パナソニックスタジアム吹田でのF組最終戦でキルギス(同99位)と対戦。5月24日にスタートしたA代表の長期の活動は、これが最終日となる。

実に、A代表は1試合の強化試合含む5試合目。同時期に活動していた東京オリンピック(五輪)世代のU-24日本代表の3試合(うち1試合はA代表との強化試合)、女子日本代表のなでしこジャパンの国際Aマッチ2試合も含め、試合が続いた。

日本サッカー協会は、5月に早々と自ら「19日間で怒涛の9連戦を戦う日本代表」とあおり、「ドドド怒濤の9連戦」というキャッチフレーズをつけた。「19日間で9試合。世界に向けた重要な闘いを、見逃すな」と事前アピール。

いつも控えめ? な日本協会が猛アピールするほど、異例といっていい“過密日程”だった。

一方で、「なんでこんなに日本代表は試合をしてるんだ?」という声も聞こえてくる。それも相手はどう考えても、弱い相手にみえる。結果も一方的だ。

その理由の1つは、コロナ禍でW杯アジア2次予選が中止、延期が続き消化できなかったことにある。

9月からは最終予選が始まる。W杯本大会を見すえ、6月中に残り試合を消化するため、本来のホームアンドアウェーではなく、日本の組は、日本での集中開催で一気に終わらることになった。

さらに、今年が特別なのは、五輪イヤーで、それも自国開催だから。

1年延期となった東京五輪に向け、出場する男子の東京五輪世代のU-24と、女子のなでしこが強化のため、試合を組んだ。

海外でも、欧州では欧州選手権、南米でも南米選手権が行われており、基本的にシーズンオフのサッカー界でも、一流選手は忙しくしている。