W杯アジア最終予選ベトナム戦(11日、ハノイ)に向けて、日本代表FW上田綺世(23=鹿島アントラーズ)が9日、現地からオンライン取材に応じた。

東京五輪世代を中心に編成された、19年12月の東アジア選手権(韓国)以来の招集。初めてともに戦う選手もおり、前線にはライバルも多いが「同じ特徴をもっている人はいない。自分にしかできないものを出していきたい」と、得意とするDFの背後をとる動きで得点を狙う。

上田の一問一答は以下の通り。

 

-久しぶりのA代表招集、どんな思いか

上田 チャンスだと思っているし、久々といってもちゃんとA代表に呼んでもらえるのは初めて。こうして呼んでもらえたのはすごくうれしい。クラブでの活動を認めてもらえたのは自信にもなったので、表現したい。

-前線での競争に勝ち残るためには

上田 選手は多いけど、同じ特徴をもっている人はいないし、自分にしかできないことをピッチの中で表現して、必要だと思ってもらえれば試合に出られると思う。自分にしかできないものを出していきたい。

-自分のプレーを周りに理解してもらうために

上田 動きだしの幅や種類、タイミングは、引き出しを増やしてきたつもり。まずは味方のプレースタイル、持ち方、くせを理解して、顔を上げるタイミングを見つけて、トライして、うまくすりあわせていければ。

-ベトナムの印象は

上田 世代別でしかやったことがないけど、個々の技術も高い。粘り強さは日本の武器でもあるので、球際含めて粘り強く戦っていきたい。

-五輪後、吉田が「ここからはA代表を目指す戦いだ」と言っていた

上田 どんなに意識しても、置かれた環境で結果を残さなければ呼んでもらえない。麻也くん(吉田)の言葉も心の中で受け止めていたけど、自分のチームは鹿島であり、代表を目指して鹿島でプレーしているわけじゃなくて、鹿島で優勝争い、ACL圏内を目指して戦っている。代表は大事だと分かっているけど、自分のクラブで何を表現するか、それを認めてもらえるかが大事だと思う。

-五輪のときに森保監督から求められたことは

上田 五輪に限らず今もだと思うけど、ゴールに向かうプレー、動きだし、ゴールに関わるところ、ゴール前での駆け引きを求められていると思うし、何より結果を残して欲しいと思っていると思うので、チームのためにこの瞬間に何が必要なのか、考えながらプレーしたい。

-最終予選のイメージは

上田 いろいろあるけど、僕の印象としては、簡単につかめるものはないと思うし、自分が小さい頃から日本はW杯に出場していたけど、それはすごく難しいことだし、ギリギリまで粘って勝ち得た大会もあったと思う。今回も同じで、難しい状況であることは間違いない。粘り強く、日本らしく戦えたらと思うし、簡単な試合はないと思うので。得点などでチームの助けになれたらと思う。