W杯アジア最終予選ベトナム戦(○1-0)から一夜明けた12日、日本代表は16日のオマーン戦(マスカット)に向けて現地入りした。

ベトナム戦でDF酒井宏樹に代わり出場したDF山根視来(27=川崎F)はオンライン取材に応じ、縦関係を組んだMF伊東とのコンビネーションや、4-3-3のフォーメーションを活用する上での改善点について話した。

山根の一問一答は以下の通り。

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-試合から一夜明けて

山根 絶対に勝ち点3が必要な状況で、達成できたことにホッとしている。

-先発はいつ聞いた

山根 前日練習です。

-試合前後に酒井から言葉をかけられたか

山根 頼むぞ、と声をかけていただいた。みんなで戦っているので、もちろんそういう言葉に対して燃える部分はあるし、戦う準備をずっとしていたので、あとはやるだけだと思っていた。

-プレーはどうだったか

山根 メンタル的にも準備していったつもりだったけど、前半硬くなってしまった部分があった。後半に入って少し自分の中で抜けた。ああいうプレーを90分やらないといけない。

-同サイドの伊東が外に張っていると、得意のインナーラップがしやすいか

山根 (伊東は)1人で縦に行ききってクロスやシュートができる選手なので、あまり人を引きつけないほうがいいかな、というのもあった。バランスはまだまだよくなると思う。

-最終予選の緊張感は

山根 勝たなきゃいけない試合。負けてしまったら日本サッカーがどうなるかも考えたし、経験したことのないプレッシャーを感じていたけど、大きいプレッシャーを感じたときほど、勝ったときの喜びは大きい。せっかくなのでこの舞台を楽しもうと思っていた。

-今まで経験してきた舞台とは違ったか

山根 失点したときの重みも、今までやってきたサッカーとは違う。安パイなプレーになってしまったシーンもあり、チャレンジしてもよかったかなというのは、前半は特にあった。

-4-3-3で意識したことは

山根 相手のフォーメーションや守り方的に、サイドバックには時間があったけど、意外と間(スペース)に(パスを)付けると、相手との距離が近くて危険なパスになると、前半は難しさを感じていた。碧(田中)と「ここに流れて欲しい」とか、逐一コミュニケーションはとっていた。後半僕がフリーで持ったときに純也くん(伊東)が裏に走るのを見逃さないように意識していて、少しよくなったと思う。

-日本代表と川崎Fの4-3-3の違いは

山根 川崎Fはサイドバックが高い位置をとって、完全に押し込んで、ハーフコートゲームが多いけど、(ボールを)取られたときのリスクの大きさで、川崎Fのときと違うポジションをとっていた。伊東選手が1人で仕掛けられるので邪魔しないようにというのと、自分が絡んでいくことは意識していた。

-4-3-3-の使い方の改善点は

山根 何度か3人目で受けたいシーンもあったので、共有できたらいいと思うし、頑張ってスライドしてくる相手には横の揺さぶりが効くと思うので、ゆっくりやるのと早く攻めるところ(の使い分け)は、時間のある選手がゲームメークしていく必要がある。

-得点力の改善点は

山根 1-0でずっと進むと相手にも希望がずっと残っていて、ラスト苦しい展開になるのはよくあること。追加点は大事だけど、決定機が全くなかったわけじゃないので、そこを決めるかどうかだけで90分間の内容が変わってくると思う。枠に飛ばすことは意識して練習しないといけない。

-9月のオマーン戦をベンチから見て思ったこと

山根 統率の取れたチームで、90分間スライドやハードワークをサボらない印象。個人能力も高い選手がいて、難しい相手。自分が出たときのイメージは(9月に)大阪でやったときも持っていたので出したい。

-オマーン戦のポイントは

山根 大阪での試合のイメージだと、横に動かすだけじゃなくて、相手の目線から斜めのパスを入れられたら、相手も守りづらくなると思う。

-オマーン戦で気をつけたいことは

山根 能力の高い選手が何人かおり、リスクマネジメントや前に立ってスピードアップさせないことも大事。相手ホームなので難しい試合になると思う。