FW町野修斗(22=湘南)が、後半27分に試合を決定づける3点目を決めた。これで今大会3得点の活躍。現在J1で8得点の好調を維持し、優勝がかかった日韓戦で森保一監督(53)の起用に応えた。W杯本大会でのメンバー入りは簡単ではないが、最大限のアピールをやりきった。

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鮮やかな連係のフィニッシュを務めたのが町野だった。FKから横浜勢のMF藤田、西村、DF小池によるパスつなぎでゴール前へ。小池が体勢を崩しながら中央へ送ったボールをしっかりと詰めて決めきった。ゴール後は三重県伊賀市出身らしく、忍者のポーズで喜びのパフォーマンス。目標の大会3得点を達成し「有言実行できてうれしい」と語った。

185センチの大型ストライカー。18年に横浜に入団も1試合も出場できず、19年にJ3北九州へ期限付き移籍。翌年には完全移籍した。「見返してやる」。不屈の心で練習に励んだ。「走る、戦う、攻守の切り替え。基本的なところを一段レベルアップできた」。磨かれた部分は、森保監督がFWに求める資質だった。

思い描くストライカー像は「内容がだめでもチャンスが少なくても、試合を決めてしまうような選手」。この日はダメ押し弾だったが、相手を戦意喪失させる1発だったことは間違いない。試合を解説した元日本代表監督の岡田武史氏は「(今後に)チャンスがあるかもしれない」と称賛した。続く代表活動は海外組が招集される9月の欧州遠征、そしてW杯本大会。ここから割って入るのは簡単ではないが、森保監督にインパクトを残す3試合を戦い抜いた。

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