アルビレックス新潟のMF長谷川元希(25)が3日のホーム・サンフレッチェ広島戦先発フル出場に向け、松橋監督に猛アピールを続ける。

「攻撃は時に強引さも必要。相手の受け身にならず仕掛け続ける」。ゲーム形式の練習ではドリブルで狭いエリアに潜り込み、強烈なショットを次々と放っている。

昨季まで在籍したJ2ヴァンフォーレ甲府では絶対的な主力だったが、今季は出場10試合のうち先発は3試合のみ。ベンチスタートからゲームの流れを変える役割が多い。3月9日名古屋グランパス戦では途中出場の後半43分にJ1初ゴールとなる決勝点を挙げるなど指揮官の期待に応えるが、現状に満足はしていない。「自分にイラつくが、何かしら足りない」と課題に向き合い、全体練習後はシュート技術や筋力アップに時間を割く。

初のJ1舞台は10試合を消化。ここからの飛躍に向け、助走は終えた。うまさと強さを併せ持つファンタジスタは、「シンプルと大胆さを使い分け、常に前を意識してプレーする」。ボールを持ったとき、何かを起こす。【小林忠】