JFL鈴鹿ポイントゲッターズのFWカズ(三浦知良、55)が2日、ワールドカップ(W杯)カタール大会を目指す日本代表にエールを送った。1日のメンバー発表を受けて、大迫勇也(32=ヴィッセル神戸)ら落選組を思いやり、代表でともに戦った森保一監督(54)が選んだ26人に期待した。W杯を「永遠の憧れ、夢」と語るカズはJFL最終節の翌21日、日本を応援するためにカタールに向かう。

カズは「W杯とは」の質問に「憧れの場、夢」と答えた。「選手なら誰でも選ばれる可能性はある」とし「現実的にはないけど、僕は(代表の)経験があるから、そういう思いは強いよね」。1カ月ほど前にはスペイン代表だった神戸MFイニエスタと会食。「思い出に残るゴールを聞いたら、やっぱり(10年)W杯決勝のゴールだって。CLとかたくさんゴール決めている彼でも、W杯は特別なんだよ」と話していた。

◆カズとW杯代表 94年米国大会アジア予選はエースとして活躍するも最終予選3位の「ドーハの悲劇」で出場できず。98年フランス大会アジア予選は日本の51得点中最多の14ゴールをあげて初出場に貢献。大会直前のフランス・ニヨンでの合宿でメンバーを25人から22人に絞る際、MF北沢豪、DF市川大祐とともに外れた。北沢と一緒にチームを離れて帰国し「魂は置いてきた」と発言した。2000年まで代表に名を連ねたものの、02年日韓大会も落選、その後も代表には選ばれてはいない。