MF三笘薫(25=ブライトン)が森保ジャパンの新エースに名乗りをあげる。

22年のFIWAワールドカップ(W杯)カタール大会ではスペインとの1次リーグ第3戦の“三笘の1ミリ”で世界を驚かせ、プレミアリーグではここまで6得点(カップ戦含めた公式戦合計9得点)と、世界基準の実力を示しつつある。世界一になったWBCの侍たちからも刺激を受けた、サムライブルーの新たな顔は「野球の次はサッカーと思ってもらえるように結果を出したい」と、意気込んだ。

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三笘が新生・森保ジャパンの新エースへ駆け上がる。W杯カタール大会でも世界を驚かせ、世界的スターが集うプレミアリーグでも結果を残している。それでも、「僕自身、めちゃくちゃ調子がいいわけではないし、成長しているわけではない。コンディションが最大でない時でも、考えながらプレーできて、それがゴールにつながっている」と分析した。

吉田、長友の両DFらベテランが選外になった。「W杯経験者として、存在感でも、中心になっていかないといけない」とチームを引っ張る自覚を口にする。これまでは途中出場が多かったが、当然、貪欲に先発を狙う。W杯で“新しい景色”を見ることはできなかった。W杯の借りは、W杯でしか返せない。それも分かっている。「自分も悔しい思いもある。そこをしっかり持って3年半やりたい」と見据える。

侍ジャパンがWBCを制し、世界一になったことからも、刺激を受けた。「準決勝も決勝もギリギリの戦いで、いろんな選手がつないで結果を出していた。日本らしい野球で感動したし、野球の次はサッカーと思ってもらえるように結果を出したい」。三笘が、日本の攻撃をけん引する。

【岩田千代巳】