サッカー日本代表(FIFAランキング20位)が、南米の曲者ペルー(同21位)を4-1と粉砕した。

ペルーはベテランFWゲレロ、MFラパドゥラを軸に16日に韓国を1-0と下している。その難敵にMF三笘薫(ブライトン)が1得点1アシストと2点に絡むなど、欧州で結果を残したメンバーが躍動した。

1ボランチに新主将となった遠藤航(シュツットガルト)を起き、中盤左から三笘、旗手怜央(セルティック)、鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)、伊東純也(スタッド・ランス)を並べ、1トップに古橋亨梧(セルティック)を並べた攻撃陣が正確で素早いパスワークで相手をゴール前にくぎ付けにし、好機をつくった。

前半22分、相手選手がペナルティーエリア(PA)内を固める中、MF遠藤航の横パスからDF伊藤洋輝(シュツットガルト)がPA外から左足でミドルシュート。これがGKの手をはじき、ゴール左に決まった。

前半37分には、右サイドのDF菅原由勢(AZアルクマール)が中央の鎌田へパス。絶妙なコントロールから左の三笘へつなぐ。得意の形で受けた三笘はドリブルでゴール前へカットインし、右足シュート。これが相手選手に当たってコースが変わりゴール左に決まった。代表通算7点目。

ペルーの素早いカウンター攻撃にひやりとする場面もあったが、3年半ぶりに国際Aマッチ出場となったGK中村航輔(ポルティモネンセ)、DF板倉滉(ボルシアMG)とDF谷口彰悟(アルラヤン)が中央を固める。息の合った攻守で主導権を握り続けた。

後半も止まらない。17分、素早い展開から左の三笘にパスをつなぎ、中央への折り返しから伊東が冷静なコントロールから流し込んで3点目。

終盤に堂安律(フライブルク)、久保建英(Rソシエダード)らを投入。森保ジャパンは攻撃の手を緩めなかった。後半30分には古橋との交代で入ったFW前田大然(セルティック)が、相手パスミスからGKとの1対1を制してゴール。駄目押しの4点目を奪った。

後半38分にゴール前のこぼれ球を押し込まれ1失点こそしたが、危なげなく勝利を手にした。

フル出場した三笘は「(ゴールの場面は)シュートはミスでしたけど、打つことが大事だった。いい試合になったし、また代表で頑張っていきたい」と話した。

15日のエルサルバドル戦に6-0と大勝したのに続き、6月シリーズの2連戦をサポーターの胸をすく圧倒的な強さで白星を重ねた。次回9月の活動では、アウェーでドイツ代表と対戦。W杯(2-1勝利)以来の再戦で、今回の2試合で10得点した日本の攻撃力がどこまで通用するのか注目される。

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三笘薫1G1A 伊藤洋輝、伊東純也、前田大然も決めた!日本代表4ゴールでペルーに快勝/詳細