【ドーハ2日=佐藤成】性加害疑惑報道により、1日付でアジアカップ(アジア杯)カタール大会出場中の日本代表から離脱することが発表されながら、決定を取り消して保留となっていたMF伊東純也(30=スタッド・ランス)の離脱が正式に決まった。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(66)が都内のJFAハウスで会見し、発表した。

日本サッカー協会(JFA)は1日付で伊東の離脱を発表したが、1日夜(日本時間2日未明)に同日付での離脱がなくなったことを報告。その後、日本代表チームの山本昌邦団長が取材に応じ、森保一監督、選手も含めた現場が「一緒に戦いたい」との思いが強いことを明かしていた。しかし、2日未明(日本時間2日午前)に再び協会幹部と専門家で会議を行い、伊東の去就について離脱させることで最終決定した。

伊東を巡っては1月31日、昨年6月の親善試合ペルー戦後に、大阪市内のホテルで、女性の同意を得ないまま性行為に及んだとして刑事告訴されたと、ニュースサイト「デイリー新潮」に報じられていた。大阪府警は、女性2人からの刑事告訴を受理したことを認めている。さらにこの日は伊東側が、性加害はなかったとして虚偽告訴容疑の告訴状を同府警に提出した。