パリオリンピック(パリ五輪)出場を目指すU-23(23歳以下)日本代表候補の湘南ベルマーレDF畑大雅(22)が新境地のサイドハーフに挑戦している。昨季までチームは3バックシステムを採用していたが、今季は4バックに変更。それに伴い、ウイングバックから、サイドハーフにポジションを移した。

「4-4-2だったら、今のところは、サイドハーフですね。けが人がいるので、帰ってきたらまたちょっとずれる可能性もありますけど、今のところは」

キャンプ中に山口智監督(45)から、1つ前のポジションでの起用を打診されたといい「ちょっと中に入ったりとか、そういうプレーが増えて、苦手な部分もありますけど、ちょっとずつチャレンジしてやっています」と充実した表情を浮かべた。

コンバートには意欲的だ。「僕はチャレンジしたいと思っていて、ずっと高校から3枚でウイングバックをやってきて、代表とかでは4枚でやることが多いですし、それに向けてやりたいという気持ちもありました」。U-23日本代表では基本的に4バックシステムを採用している。位置は1つ前に移ったが、日常的に練習でその構造に慣れることができるようになった。

ただやるだけでなく、圧倒的な活躍でチームを引っ張る覚悟だ。「やれるだけじゃなくて、そこで特長を出して、チームを勇気づけなければいけない」。

中学まではFW。ゴール前でのプレーや攻撃に苦手意識はない。登録枠が18人まで絞られるパリ五輪の出場に向けて、複数ポジションでプレーできることは、プラス要素だ。Jリーグ開幕3日前にドレッドヘアにした「ニュー大雅」が、個人戦術の引き出しを増やして湘南で、パリで暴れる。【佐藤成】