日本サッカー協会(JFA)が31日、都内で会見し、愛知・名古屋アジア大会(9月19日~10月4日、サッカー競技は15日に先行開幕)の男子日本代表(U-21日本代表)メンバーを発表した。チームを率いる大岩剛監督(54)は、来年3月からA代表監督も兼任することが23日に正式決定してから、初めての公の場。目指す28年ロサンゼルス五輪(オリンピック)と30年FIFAワールドカップ(W杯)への思いを語った。
今夏のW杯でA代表は「王国」ブラジルに惜敗。無念のラウンド32敗退となった後、メンバーでロス五輪世代でもある21歳以下の選手が米ヒューストンで「ロスで金メダルを取ることがW杯につながる」と決意を新たにしていたことを、この日の質問で伝え聞くと、大岩監督はロング回答で応えた。
32年ぶり自国開催のアジア大会に向けた会見であることを強調した上で、日本初のオリンピック年代監督続投となった、自身の24年パリ五輪を回想。準々決勝で日本が0-3で敗れ、後に銀メダルを獲得したスペインが、一定数をA代表に送り込んで2年後のW杯を制したことに触れながら、持論を示した。
「パリ五輪で、我々は準々決勝でスペインに敗れました。それが1つの、何て言うんですかね、目標(指標)というか。あれがあれば、いや、あれがなくても強い日本代表になっていくため、ロサンゼルス経由の30年W杯という考えを選手が持ってくれていることはありがたいし、その順序は間違っていない。28年が30年につながるとは思っています。もっと下の世代も含めて、いろいろなものをもっと高いレベルで生かしていくことが必要かなと思います」
個人的な意見ですが、今回、W杯でスペインが優勝しました、じゃあスペインを目指しましょう、と。例えばフランスが勝った、アルゼンチンが制した、となれば、そこを目指す、参考にする、という話になりがちなんですけど、我々もいろいろな経験を積んで、日本人らしさを求めてきた。当然、参考にはしたり、吸収をしたり、我々も選手も同様に、いろいろなものを学び、経験していく必要はありますけど、それを1つにしながら、いいグループをつくっていければ」
「その点で、このアジア大会があり、その先にロス五輪があり、出場した先に勝ち切ることがあり、その流れが次回のW杯につながれば、と個人的には思っていますので。そういう選手がたくさん出ることが、もっともっとチームを大きくしてくれるんじゃないかなと思います」
FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会後、森保一監督(57)がアジア杯サウジアラビア大会(27年1月7日~2月5日)まで日本代表監督を半年続投することが決定。その後を、大岩監督が引き継ぐ。
2年後のロス五輪を目指すU-21代表を指揮しながら、A代表監督を兼務。次回30年のW杯スペイン・ポルトガル・モロッコ大会まで託された。
大岩監督は冒頭でA代表との兼務に自ら触れ「重責を引き受けたことは、私の中でも熟考したところでもあります」と語ったが「あくまでも来年3月からですので、まずは今年の2回(アジア大会と11月の強化試合)の活動に対して、しっかり責任を持たないといけない」と一本気な男ぶりだった。【佐藤成】

