<ロンドン五輪アジア最終予選:日本2-1韓国>◇第2戦◇3日◇中国・済南オリンピック・スポーツセンター

 チームで最も小柄な154センチのMF大野忍(27)が、日本に勝ち点3をもたらすゴールを決めた。1-1の前半ロスタイム、沢から川澄とつないだボールを、落ち着いて右足で蹴り込んだ。「厳しい試合になるのは分かっていた。ワンチャンスをものにできてよかった」とほっとした表情を浮かべた。もともとFWの選手で「W杯のときはFWへの執着を捨てられなかったけれど、自分なりに見えてきたものがある」と、今大会はチーム内の役割を理解し、右MFとして攻守に走り回った。それでも宮間から「今回はもっと点を取れ」とハッパを掛けられていたそうで、持ち前の得点感覚の健在ぶりも示した。