横浜MF中村が鮮やかなFK弾で勝ち点1をもたらした。1点を追う後半37分。ペナルティーエリア右の絶好の位置からのFK。強い弾道がゴール右上隅に吸い込まれた。「ピッチの芝が立ってなかったので足首は入らないと思った。(FKは)すくうのではなく(ボールを)上げる感じだった。昨年と比べて今季のボールは軽いのでインパクトを強くしないと飛んでいかない」。技ありの一撃だ。

 開幕戦はインフルエンザを発症して欠場した。先月29日に全体練習に合流すると、居残り練習でFKを繰り返して、この日の初出場を迎えた。当初は60分間プレーの予定だったが「相手が引いていたので(体力は)大丈夫だった」。遅れてきたエースが「らしい」ゴールでチームを救った。