清水エスパルス・ユースの高校3年生トリオが、ルヴァン杯北海道コンサドーレ札幌戦でデビューする可能性が高まった。11日、清水三保グラウンドで行われた練習に、ユースのMF滝裕太(17)、FW平墳迅(ひらつか・じん=17)、MF新関成弥(17)が参加。小林伸二監督(56)は試合での起用を明言した。滝がゴールを決めた場合、MF石毛秀樹(22=現J2岡山)の持つクラブ公式戦最年少得点記録を更新することになる。

 清水の若き戦士が、新たな歴史を刻む。ユース所属の3人は冷たい雨の中、トップチームの選手とともに試合前日の非公開練習に参加。先輩から声を掛けられ、笑顔で話す姿もあった。練習を終えると急いで制服に着替え、午後の授業を受けるため高校に向かった。7日にJリーグ公式戦に出場できる2種登録されたばかりだが、小林監督は「(札幌戦で)使いますよ」と言い切り、メンバー入りが確定的となった。

 クラブ記録更新の期待もかかる。高校生の公式戦出場は、14年8月30日リーグ戦鳥栖戦(2-2)で途中出場したMF水谷拓磨(20)以来、約3季ぶり。さらに滝が札幌戦でゴールを決めると17歳7カ月14日で、石毛の持つ公式戦最年少得点記録の17歳8カ月16日(12年6月6日・ナビスコ杯札幌戦4-0)を約1カ月更新する。ユースで主将の滝は「判断を早くしないとトップチームではプレーできない。普段の練習から意識高く取り組んで、トップ昇格を目指したい」と目標を掲げていた。

 3人は既に今季の鹿児島キャンプや、練習試合などでトップチームの練習に参加。サテライトリーグの仙台戦(2日・1-1)にもそろってフル出場しており、新関は前半26分に得点も決めた。滝と平墳は、高円宮杯U-18サッカープレミアリーグEASTの開幕戦、東京U-18戦(8日・3-2)でゴールを決めるなど、好調をキープしている。ユースの抜てきを決めた小林監督は「90分間プレーできるし、走れる。できないこともあるけど、すごく頑張る。トップで何かを発見すると、ユースに戻ったときに新しいものが出ると思う」とさらなる成長に期待した。【保坂恭子】

 ◆新関成弥(にいぜき・せいや)1999年(平11)4月28日、三島市生まれ。向山SSSからアスルクラロ沼津U-15を経て清水ユース入り。チームではMF登録ながら、FWでもプレーできる左利き。ユースでの背番号は14。178センチ、69キロ。

 ◆滝裕太(たき・ゆうた)1999年(平11)8月29日、三島市生まれ。長伏SSSからアスルクラロ沼津を経て、清水ジュニアユースから昇格。昨年の日本クラブユースサッカー選手権では5得点で得点王。ユースでの背番号は11。167センチ、56キロ。

 ◆平墳迅(ひらつか・じん)1999年(平11)5月19日、岐阜県大垣市生まれ。小3から静里小少年団でサッカーを始め、JUVEN FC 898からSC岐阜VAMOSを経て清水ユース入り。ユースでの背番号は9。家族は両親と弟。180センチ、77キロ。