サンフレッチェ広島が前半だけで3失点して1-3と敗れ、リーグ戦はホーム8戦未勝利となった。2勝4分け8敗の勝ち点10。16位でJ2降格圏脱出はならなかった。

 序盤から鹿島アントラーズの攻撃陣に翻弄(ほんろう)され、前半14分に先制を許した。同30分、43分にも失点。後半開始からMF森島司(20)を投入するなど打開を図ると、流れを引き寄せた。同9分にはMF柏好文(29)のクロスにFW皆川佑介(25)が左足ボレーを試みるもミートせず。同13分にもMF青山敏弘(31)がクロスを送るも、頭から飛び込んだMFアンデルソン・ロペス(23)には合わなかった。

 だが同22分、柏のクロスを中央で青山が競ったこぼれ球をアンデルソン・ロペスが左足で押し込み反撃。同51分にはMF柴崎晃誠(32)がゴール前で直接FKを蹴ったが、壁に当たって試合終了。

 好機は多かったが決定力を欠いた内容に、森保一監督(48)は「はい上がっていく立場を忘れず、勇気や自信を持って戦えば、必ず良いプレーができるようになる」と奮起に期待を寄せた。鹿島との苦手意識も払拭(ふっしょく)できず、勝って優勝を決めた13年最終節以降、公式戦8戦未勝利となった。