4戦勝ちなしの10位FC東京が6連敗中の最下位アルビレックス新潟と引き分けた。

 新布陣の3-4-1-2システムで臨んだが、前半12分に相手の右FKからいきなり先制点を献上。

 2分後にMF中島が放った左足シュートは左ポストをたたき、後半5分にはMF室屋の左足シュートがクロスバー。GK守田の好守連発にも苦しみ、一向に追いつけない展開が続いた。

 ようやく同点としたのは後半21分。左サイドからFWピーター・ウタカ(33)がドリブルで持ち込み、DF2人の間を狙ってシュート。相手の足に当たってコースが変化し、ゴール右に入った。

 その後も押し込んだものの、勝ち越し点までは奪えずに試合終了。ゴール裏のサポーターからブーイングを浴びた。

 最下位から勝ち点3を取りこぼし、中断期間の前から5戦勝ちなし。篠田善之監督(45)は「勝ち点1しか取れず本当に残念。先制されてリズムが狂い、持ち直してチャンスはつくったが、決めるところが物足りなかった。もっとゴールにこだわっていかないといけない」。

 得点が奪えなかったことについては「打つと決めたら、もう打つことしか頭になくなってGKを冷静に見られなかったり。例えば(FW中島)翔哉はGKと1対1の場面で、隣でフリーになっていた選手にパスを出すべきだったし、反対に自分で打ってもいいと思った選手もいた。新システムで良い部分も出てきたが、とにかく最も大事なゴールを奪えていないので何も言えない。深く反省しています」と悔しがった。

 次節8月5日は、敵地に乗り込んでの川崎フロンターレとの「多摩川クラシコ」を迎える。