伝統校の作陽(岡山)がPK戦の末に散った。シュート数は相手の5本に対し11本。圧倒的に攻めたが、勝ち越し点が遠かった。

 同校OBで就任1年目の酒井貴政監督(29)は「ラストパス、シュート、冷静さの部分が練習ではやっていたけど、まだ足りなかった。結果と成長を両方求めてきたが、結果は取れなかった」と振り返った。

 酒井監督は06年度大会で背番号「10」を背負い、準優勝に貢献した。「自分も最後、負けて終わって悔しい思いをした」。最後のミーティングでは3年生に「負けた事実を受け止めて、悔しさを持ってこの後の人生を進んでほしい」と言葉をかけたことを明かした。