川崎フロンターレが、FW小林悠(30)の2戦連発となる決勝弾でV・ファーレン長崎に競り勝ち、4連勝とした。首位のサンフレッェ広島が引き分けたため、勝ち点差を8に縮めた。

 0-0で迎えた後半22分。MF中村憲剛(38)のスルーパスに小林が抜けだし、GKと1対1になった。右足のシュートはGKに当たったが、そのこぼれ球を今度は左足を振り抜き、ゴール左上に突き刺した。これが決勝点となり4連勝。小林は「憲剛さんに、1本目で決めないからアシストが消えたと、怒られました」と恐縮しきり。小林は「1本目、疲れてたのかなあ。全然思ったところにいかなくてビックリしました。2本目は落ち着いて決められて。自分でも分からないです」と苦笑した。

 前節札幌戦も、中村は小林に絶好のスルーパスを供給し、小林がGKと1対1になったが止められていた。中村は「札幌戦もそうだけど、1発目で決めてよ。アシストが2つ消えた」と突っ込み。ただ「決まったからいいでしょ。なんで、難しいシュートを決めるのかね。おもしろい」と決勝点を決めたエースをたたえた。これで広島との勝ち点差を縮めたが、中村は「まだまだ遠い数字。自分たちはやり続けるだけ。この気候で連戦だし、1戦1戦やっていかないといけない」と気を引き締めた。