J2アルビレックス新潟は今日26日の第30節、アビスパ福岡とホームのデンカビッグスワンスタジアムで対戦する。

FW渡辺新太(23)が2試合連続得点を狙う。現在チームトップの7得点。ここで決めれば目標の1つだった2ケタ得点も見えてくる。それを第6節徳島戦以来のホーム戦勝ち点3、そして片渕浩一郎新監督(43)の下での初勝利につなげるつもりだ。

力強いゴール宣言だ。「2試合連続? それはもちろん。早めに2ケタに乗せたい」。渡辺新の中には、ゴール量産のイメージができている。

福岡戦で得点すれば今季2度目の2戦連続弾。8得点目になり、開幕前から1つの目安にしていた2ケタ得点も手が届く位置に迫った。「残り13試合。ここで取ったら行ける」。求めているのは勝利につながるゴールだ。新潟は現在5連敗中で順位19位。どん底からはい上がるために「まず1点」と、がむしゃらにゴールを狙う。

25日は練習冒頭のウオーミングアップのみを公開。非公開部分ではセットプレーと守備位置の確認を行った模様。全体練習後、渡辺新はシュート練習を行った。「いい感触だった」。前節大宮戦、ペナルティーエリア手前の中央でMF梶山陽平(32)からのパスを受け、豪快に決めた。1-2で敗れたが、試合終了間際に隙を突いた1点は、チームにも自身にとっても、今節福岡戦への収穫になった。

「山形戦(7月21日)もあの位置から決めた。あそこからのシュートは練習してきた」。当然、相手も警戒するだけに、打ちやすい形をつくるために自ら積極的に動く。「背後を狙い続ければ、相手守備も下がる。スペースができる」。裏への飛び出しを繰り返しながら、追い詰める。

22日に片渕新監督体制が発足。福岡戦は初戦になる。渡辺新が新潟ユース(現新潟U-18)の1年目、当時の片渕ユース監督から指導を受けた。「最初から試合で使ってもらった」。恩返しの気持ちも込めて、勝利に導くゴールを決める。【斎藤慎一郎】