互いにアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場をかけた一戦は、サンフレッチェ広島が2点ビハインドから追い付き、引き分け。3季ぶりとなるACL出場権を獲得した。

会場に3万4250人の観客が詰めかけたホームの北海道コンサドーレ札幌が先制した。前半3分。アーリークロスをペナルティーエリア内右で受け取ったMF三好康児(21)がシュート。こぼれ球を三好、MF荒野、FWジェイ(36)とワンタッチでつないで、最後はゴール正面でMFチャナティップ(25)が右足ミドルで先制ゴールを決めた。さらに21分には広島GK林がペナルティーエリア外まで飛び出したのを見逃さなかったジェイが、約35メートルのロングシュートを沈めた。

負けられない広島は0-2の劣勢から猛反撃を見せた。前半39分、左クロスからのこぼれ球をMF馬渡和彰(27)が右足で決めて1点差。後半が始まってからはリズムよくボールを回して主導権を握り、チャンスを作った。6分、MF柏好文(31)の左クロスにMF柴崎晃誠(34)が頭で合わせて同点に追い付いた。

広島は勝ち点1を上積みした57、2位でシーズンを終えた。札幌はACL出場圏となる3位内は逃したが、クラブのJ1最高位11位を大きく更新する4位となった。