今季公式戦3度目の静岡ダービーは、1-1の引き分けに終わった。ジュビロ磐田U-18は0-1の後半13分、DF長谷川夢作(ゆうさく、3年)がダービー2戦連発となる同点弾。敵地での勝ち点1で残留に前進した。

磐田U-18のDF長谷川が、再びダービーで輝いた。0-1で迎えた後半13分、ボランチの位置から積極的に攻撃参加。ゴール中央でFW三木直土(3年)からパスを受けると、冷静にGKをかわして右足で流し込んだ。持ち味の推進力を生かした同点弾に「点を取りにいくしかなかった。良さが出せたと思う」と笑顔。後半ロスタイムに同点ゴールを決めた6月30日の清水ユース戦に続き、チームを救った。5月26日の日本クラブユース選手権東海予選準決勝(0●1)を含め、今季の静岡ダービーを2分け1敗で終えた。

前日の11月30日、トップチームの来季J2降格が決まった。長谷川は「自分たちも降格してしまったらシャレにならない」と“弟分”として奮起した。先制される苦しい展開をはね返し、試合終盤にはGK中島佳太郎(3年)も決定的なピンチを阻止。執念で最低限の勝ち点1を積み上げた。

最終戦となる次節は、8日にホームで最下位の鹿島ユースと対戦。勝てば自力での残留が決まる。長谷川は「チームのために全員がやるべきことをやって、絶対に残留する。そのために良い準備をしたい」と、チームの思いを代弁。決戦に向けて気持ちを切り替えた。【前田和哉】