J2アルビレックス新潟にJ1浦和レッズから期限付き移籍で加入したDF荻原拓也(20)が13日、合流初日の練習後に取材に応じた。

積極的なドリブル、強烈な左足を武器に左サイドバックや両サイドでの活躍が期待される荻原は「5得点10アシスト」という高い目標を掲げた。15日アウェーのファジアーノ岡山戦での新潟デビューと、J1昇格への貢献を誓った。

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攻撃的レフティーが新潟の新たな戦力となる。荻原は左サイドをストロングポイントであるスピードを生かして駆け上がり、質の高いクロスを上げ、強烈なシュートを放つ。右MFではカットインからゴールに迫る。「どこで起用されても全力でプレーする。5得点10アシストを狙いたい」と意気込んだ。

新潟移籍に迷いはなかった。「自分のことを理解してくれ、戦力として考えてもらえている。これからが楽しみ」。昨季、新潟で得点王に輝いた浦和FWレオナルド(23)からは「いいクラブだから頑張れ」と背中を押された。浦和OBのFW田中達也(37)、GK大谷幸輝(31)の存在も大きい。荻原は「憧れの存在。いい所をたくさん吸収したい」と笑顔を見せる。

ケガの堀米悠斗(25)に代わり、ここ数試合、左サイドバックは右利きのDF新井直人(23)の起用が続く。左利きのDF渡辺泰基(21)がJ2ツエーゲン金沢へレンタル移籍し手薄だっただけに、荻原にかかる期待は大きい。玉乃淳GM(36)は「大きな戦力になることは間違いない。最高レベルの選手を複数人獲得したような効果をチームにもたらしてくれる」と話し、アルベルト監督(52)からは「自分のストロングポイントをピッチで表現してほしい」と声をかけられた。

「新潟のサポーターは浦和と同様に熱い。J1に昇格できるよう、毎試合すべての力を出し切り勝利に貢献したい」。強い思いを胸に荻原がピッチで躍動する。【小林忠】

◆荻原拓也(おぎわら・たくや)1999年(平11)11月23日生まれ、埼玉県出身。U-18、19、20日本代表。浦和の下部組織で育ち、18年からトップチーム昇格。J1・13試合、カップ戦11試合2得点、天皇杯3試合、ACL1試合に出場。175センチ、69キロ。背番号7。