アルビレックス新潟は群馬に1-2で逆転負け。ホーム最終戦を白星で飾ることはできなかった。新潟はアグレッシブにゴールに迫ると前半20分、主将の堀米悠斗(26)が先制に成功。勢いに乗るかと思われたが、後半開始早々に2点を献上。勝てば8位から6位浮上のチャンスだったが、スタジアムに駆けつけた7625人のサポーターに勝利を届けられず。2連敗で9位に順位を落とした。リーグ戦は残り2試合。次節(16日)はアウェーで山口と対戦する。

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主将の先制の弾丸シュートも、5試合ぶりの勝利にはつながらなかった。0-0の前半20分。堀米は自らのロングパスを起点とした攻撃でペナルティーエリア左に進入すると、MF本間至恩(20)のラストパスに左足を一閃(いっせん)。今季3ゴール目をニアサイドに突き刺した。「出足で相手を上回ることが出来た。ただ、失点後、前線と守備の選手で戦い方にズレが生じた。悔しい」。後半2失点での逆転を悔しがった。

新潟はここまで4戦勝ちなし(1分け3敗)と、不調から抜け出したい一戦だった。前半は前線からの守備とテンポの良いパス回しで相手を圧倒。先制に成功し、優位な状況で折り返した。だが後半2分、5分と立て続けに失点し自滅。アルベルト監督(52)は前日の12日、「チームがどんな状況でもサポーターはいろいろな形で応援してくれた。ホーム最終戦は必ず勝利を届けたい」と話していたが、後半の早い時間帯に失点する悪い癖を修正することが出来ず、順位を8位から9位に落とした。

堀米は試合後のあいさつで「今シーズンもたくさんの応援をしてもらったが、それに見合った結果が出せず、危機感を感じています」と話し、「来季は応援されるような、もっと応援したくなるようなクラブになれるよう、より選手全員で厳しく戦っていきます。まずはアウェーでの残り試合、しっかり戦って来ます」と続けた。リーグ戦は残り2試合。来季につなげるためにも連勝で締めたい。【小林忠】

○…アルベルト監督は試合後のセレモニーであいさつ。「今シーズンはサポートし続けてくれ、ありがとうございました」とホームのサポーターに感謝の言葉をかけた。続けて「来シーズン、必ず最善の努力をすることを誓う」と2季目の采配への意欲を示した。