J2京都サンガF.C.に「曹イズム」が浸透している。

京都は3日、沖縄キャンプ中のJ1北海道コンサドーレ札幌と練習試合を行い、その後オンラインで取材に対応。練習試合は45分を3本行い、結果は3-3の引き分けだった。

今季から京都を率いる曹貴裁監督(52)は、「J1相手だろうが、常に攻撃的に試合をする中で、素晴らしいゴールが生まれた」と試合内容を評価。札幌相手に手応えも感じたが、対人での強さ、球際の戦いでは課題や差も体感した。

しかし、それを学べたのも選手が挑戦する姿勢を見せた結果とし、「チャレンジしなければ、0-0で終わったと思うが、それには意味がない」と話した。

3点目を決めたMF上月壮一郎(20)は「失敗を恐れずチャレンジできていることが、ゴールにつながっている」と得点を振り返った。

今季FC東京から育成型期限付き移籍で加わったDF木村誠二(19)も「曹さんはリスクを恐れてチャレンジしないことを嫌っていて、『虎穴に入らずんば虎児を得ず』という言葉で説明を受けた」と話す。

曹監督の下でチームが始動し約2週間だが、確実に「曹イズム」は選手に伝わっている。