コンサドーレ札幌は柏レイソルに1-2の逆転負けを喫した。1点リードで迎えた後半ロスタイムに2ゴールを許し屈した。鳥栖対京都が引き分けたため、引き分け以上なら1試合残しての1次リーグ突破を決められたが持ち越しとなり、C組2位に順位を下げた。ペトロビッチ監督(64)は「我々にとっては痛い敗戦。切り替えて、次の試合に向かっていかないといけない」と残念がった。

待望の1発は決勝弾とはならなかった。出場停止明けのFWトゥチッチ(25)が前半14分に先制ゴールを決めた。後半23分に退き、終了間際の悲劇をベンチから見守った。今季公式戦初得点だったが「勝利できなかった。意味がない」と悔しさをにじませた。風上だった前半に先制に成功したが、風下となった後半、あと数分、踏ん張りきれなかった。

体力面では不利だった。中2日だった札幌に対し、柏は中5日。「3週間で7連戦の7試合目。厳しいチーム状況だったが、選手は最後まで戦ってくれた」と指揮官。C組は全4チームがプレーオフ進出の可能性を残す混戦となった。トゥチッチは「ストライカーの仕事は点を取ること。次の試合、自分が決めてチームが勝利できたらいい」と次戦を見据えた。【保坂果那】