日本サッカーの「キング」が、国立競技場に戻ってくる。

JFLクリアソン新宿は16日、第24節(10月9日午後1時開始)の鈴鹿ポイントゲッターズ戦を国立競技場で開催すると発表。鈴鹿のFWカズ(三浦知良、55)を迎えるためで、JFL公式戦の国立開催は08年3月の横河武蔵野FC対アルテ高崎以来2回目。新しい国立競技場では初となる。

旧国立競技場で最も多くのゴールを決め、数々の伝説を残してきた「国立男」が、新たな「聖地」のピッチに立つ。

Jリーグ百年構想クラブの認定を受け、今季JFLに参入した新宿は発表直後にオンラインで会見。丸山和大代表は「多くの関係者の尽力で開催できた。新宿区にある国立競技場での開催を通して、多様性のあるこの街を盛り上げていきたい」と話し、関連のイベントなどで幅広く来場を呼び掛けることを明かした。

成山一郎監督は「サッカー人憧れの国立での試合で、三浦選手の鈴鹿と対戦できるのは夢のような話」とコメントし、主将のDF須藤岳晟は「カズさんは95年生まれの自分にとって偉大なスーパースター。そういう方と国立で対戦できるのは光栄」と話した。

JFLの過去最多観客数は08年の栃木SC対FC刈谷(栃木グリーン)の1万3821人。丸山代表は、目標とする観客数を「2万人くらい」とした。