藤枝MYFCがクラブ新記録の5連勝を飾った。ホームでギラヴァンツ北九州に3-1。前半4分、MF杉田真彦(27=静岡西高出)が先制すると、同7分にDF小笠原佳祐(26)が追加点を奪った。一時は1点差とされるも、後半にMF久保藤次郎(23)が3点目。自慢の攻撃力で押し切った。

試合開始の“奇襲”が実った。キックオフと同時に藤枝は前線からハイプレス。守備で押し込むと、同4分に杉田が右足で先制点をたたき込んだ。クラブのホーム通算200点目となるメモリアル弾を挙げた主将は「ラッキーですね」。幸先よくリードすると、3分後には右CKから小笠原が右足で追加点。須藤大輔監督(45)は「最初から襲いかかろうという話をしていた。うまくはまった」と胸を張った。

この日は県中西部地区の小学生約1200人が来場。地元ファンの前でこれ以上ない結果を残し、指揮官も「3、4点取るサッカーを具現化できている」と満足げだった。順位は4位のままだが、暫定ながら、J2自動昇格圏の2位いわきとの勝ち点差は「2」。次戦は暫定首位の鹿児島と対する。小笠原は「どこまで連勝を伸ばしていけるかが勝負」。杉田も「J2昇格に向けていい兆候。絶対に勝ちたい」と勝利だけを見据えた。【神谷亮磨】