J2藤枝MYFCのMF横山暁之(25)は「古巣」撃破に燃えている。19日はホームで東京ヴェルディと対戦する。3試合ぶりの勝利を目指すチームは16日、午前練習で調整。ゴール前での攻防に重きを置いたメニューをこなした。横山は東京Vの下部組織出身。開幕前から心待ちにしていた相手との対戦に向け「結果を出して自分の存在価値を示したい」と闘志をみなぎらせた。

東京都生まれで、幼少期から身近な存在だったクラブと公式戦では初めて対戦する。「今でも僕にとってはあこがれのクラブ」。スクール時代を含めると、約15年間在籍したチームで自身の土台を築いた。ユースからトップ昇格は果たせなかったが、感謝の思いも持っている。「ボールをていねいに扱う部分や技術で勝負する自分のスタイルを作ってくれた。そこは見せたい」と、ピッチで成長した姿を見せる。

チームは開幕2連勝から2連敗。勝ちきれない歯がゆさを次戦にぶつける。横山は「ボールは持てているし、手応えもある」。ゴール前まで迫るシーンは多く作れているだけに、シュートへの積極性がチームの課題だ。勝ちきるためのポイントは「自分が点を取るだけ」と言い聞かせるように話した。

開幕前の練習試合では東京Vから1得点をマーク。ネットを揺らすイメージはできている。「(東京Vに)自分の力を見せたい」と横山。チームを再び勢いづける1発で3試合ぶりの勝利に導く。【神谷亮磨】