藤枝は0-2で大分に完封負けし、6試合ぶりの黒星を喫した。相手の素早いプレスに苦戦し、2失点。クラブのホーム最多入場者数を更新した一戦で超攻撃的サッカーは鳴りをひそめ、無得点も6試合ぶりと力負けした。清水はアウェーで徳島に1-1で引き分けた。磐田は東京Vとスコアレスドローに終わった。

    ◇    ◇    ◇

実力差を見せつけられた。藤枝は前半からハイプレスをかける相手の積極的な守備に手を焼いた。自陣でボールを奪われるシーンが目立ち、同28分に自陣左サイドを崩されて先制点を献上。後半40分にもカウンターから追加点を許した。同じシステムで臨んできた相手に敗れ、須藤大輔監督(46)は「力負け。相手が強かった」と潔く敗戦を認めた。

チームは4月30日のアウェー金沢戦から中2日の強行日程だった。先発は前節から3人変更。大卒ルーキーのDF山原康太郎(22)がプロ初先発するなど、総力戦で臨んだ。後半は交代枠5人を使いながらシステムも変化させたが、状況は好転せず。チーム屈指の運動量を誇るMF杉田真彦(27)が累積警告で出場停止だったこともチームにとっては痛かった。90分間で放ったシュートは今季最少タイの5本。FW渡辺りょう(26)も「コンディションは関係ない。今の自分たちの差が出た試合」と言い訳しなかった。

この日はホーム最多記録となる4363人が来場。指揮官は「熱気を感じたからこそ勝ちたかった」と悔しさをにじませた。ただ、下を向いている暇はない。中3日で控えている7日はアウェーでの山形戦。同監督は「強い相手、いい相手にも勝てるようにいい準備をしていきたい」と気持ちを切り替えた。【神谷亮磨】