藤枝がJ2屈指のタレント軍団に完敗した。序盤から清水の連動した守備に苦しみ、ショートカウンターの餌食となった。開始3分の先制点献上から前半だけで4失点。今季ワーストタイの5失点で大敗した。FW渡辺りょう(26)は「情けない」と下を向いた。

戦う姿勢は貫いた。後半からMF横山暁之(26)をボランチに配置変更。背番号「10」を起点に、前半の失敗を恐れずボールを保持してゴールに迫った。須藤大輔監督(46)は「最後まで攻めにいく姿勢を見せ、『後は決めきる』というところまで行けたことは成果」と一定の評価を下した。

ただ、「超攻撃サッカー」を掲げるチームが無得点。特に後半は清水の倍となる8本のシュートを放ちながら、1点が遠かった。指揮官は「3点取られたら4点、4点取られたら5点取るのが我々の考え方。1点も取れなかったことが悔しい」とも言った。

17日の次節も県勢の“先輩”と対戦。ホームで磐田に挑む。渡辺は「この負けを教訓にしなければいけない。歯を食いしばって次に向かいたい」と必死に顔を上げた。【前田和哉】