ガンバ大阪が来季の新戦力に、名古屋グランパスの元日本代表DF中谷進之介(27)の獲得を決定的にしたことが25日、分かった。今季を含めて5年連続30試合以上の出場を誇る、国内屈指のセンターバックに白羽の矢を立てた。

G大阪はこの日で6連敗となり、他力でJ1残留を決めたものの16位まで後退。33試合で60失点はリーグ最悪の数字だ。韓国代表DFクォン・ギョンウォンの去就が微妙で、DFの補強に中谷の獲得調査を進めていた。

千葉・佐倉市生まれの中谷は、柏から18年途中に名古屋へ移籍。16、20年にJリーグ優秀選手賞を獲得、21年ルヴァン杯優勝にも貢献した。3バック、4バックにも対応し、堅守名古屋の代名詞になった。182センチ、77キロと屈強な体力を武器に、けがにも強く、リーダーシップがある。

昨年のW杯カタール大会出場を逃したが、同アジア2次予選に出場するなど、国際Aマッチ5試合、J1通算264試合8得点の成績を誇る。

◆中谷進之介(なかたに・しんのすけ)1996年(平8)3月24日、千葉県生まれ。柏の下部組織からトップに昇格し、18年6月に名古屋移籍。年代別日本代表を経験し、21年3月30日のW杯アジア2次予選モンゴル戦でA代表デビュー。