J1デビュー3戦目の町田ゼルビアが、国内外で20冠の実績を誇る常勝軍団・鹿島に1-0で競り勝ち、J1で初の連勝を飾った。

前半13分。浦和から加入したMF柴戸が、鹿島のアジア杯日本代表MF佐野が前を向いた瞬間を狙いボール奪取。そこからカウンターに出て、最後はパリ五輪世代のFW平河が左足でネットを揺らし、記念のJ1初ゴールを決めた。

開幕のG大阪戦こそ終盤にFKで失点し引き分けたが、名古屋、鹿島に無失点で2連勝。オリジナル10相手の3連戦で勝ち点7を積み上げた。黒田監督は「無敗は大いに自信になる。J1で戦える手応えと精神的に優位に立つ意味で、今日の1勝は、輪をかけてうれしい」と目を細めた。

集中力を切らすことなく、相手への猛プレスを貫いた。柴戸は浦和在籍時の昨季、8試合で141分の出場にとどまったが、町田では持ち味の守備力を生かし、3戦連続で先発。この日も、鹿島の司令塔のMF樋口、佐野を自由にさせず、虎の子の1点のカウンターにつなげた。「チームのやり方がはっきりしている中で迷いなくプレーできている」と胸を張った。

3戦で流れの中からの失点はまだない。指揮官も「フリーの状態で打たれる局面もない。キャンプから積み上げてきたものを実践してくれている」と守備面に手応えを口にする。堅守速攻を貫く町田が、初のJ1でも輝きを放っている。【岩田千代巳】

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