浜松開誠館が、開幕から続いていた静岡学園の連勝を「7」で止めた。アウェーで迎えたリーグ再開戦で1-1の引き分け。1点を追う前半41分、MF金子彪真(ひゅうま、3年)がプリンス初ゴールを決めて同点。J2湘南のトップチームコーチに就任する青嶋文明監督(57)退任後、初の公式戦で粘り強く戦い勝ち点1を積み上げた。次節は27日に行われ、藤枝東と対戦する。
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浜松開誠館が、意地のドローで新たな1歩を踏み出した。静岡学園に1-2で敗れた7日の県総体決勝から中5日で迎えた再戦。雪辱はならなかったが、追いついて勝ち点1を得た。コーチから昇格した岡本淳一監督(47)は「前向きにチャレンジしてくれたと思う」。9日に指揮官交代が伝えられたばかりの選手たちの奮闘をねぎらった。
02年に中・高一貫で創部した同校サッカー部を同年から率いて3度の全国選手権、1度の全国総体に導いた青嶋前監督。その「教え」がチームを支えた。前半39分に先制を許した直後の同41分、MF金子がゴール前のこぼれ球に反応した。「青嶋監督から、シュートの時に『力を抜け』と言われてきた。助言を生かすことができた」。プリンス初得点となる同点弾を、きっちり左隅に流し込んだ。
シュート数は相手の半分以下となる6本と押し込まれる時間帯が多い中、守備でも体を張る。GK松浦迅ビエラやDF礒部舜也主将(ともに3年)を中心に勝ち越し点は許さなかった。これまで築いてきたチームの根幹は「戦う」「走る」「粘る」。新指揮官は「開誠館が大事にしていることを確認して、まずは、それをやろうとスタートした。その部分は体現してくれたと思う」と振り返った。
ただ、勝ち切ることはできなかった。礒部主将は「この引き分けで満足してはいけない。悔しい気持ちの方が強い。もう1試合あるプリンス(後半戦)と選手権で借りを返せるように、もっとレベルアップしていきたい」と視線を先に向けた。恩師が残してくれた土台を基に、さらなる進化を目指す。【前田和哉】



